セミナー、講演会 | 2019年10月07日 | 2,276 views | Posted by harnya
はーにゃです
今日は練馬区社会福祉協議会さん主催で
練馬区のオープン研修に登壇させていただきました。
テーマは何と
「視覚障害者、聴覚障害者、言語障害者へのコミュニケーション支援」
はーにゃが視覚障害?聴覚障害?言語障害????
聴覚障害の方向けとしては4年前に文京区でご依頼があり、お話しさせていただいたことがありますが、正直全然詳しくない私です。
その講座の様子はこちら
でも実は、今回の研修、今日で3回目のご依頼。
年に1回お話しさせていただいております。
はじめてご依頼をいただいたときは
「私にできるのかな?」
と思いましたが、逆にその3つの障害にあまり詳しくない一般人の私だからこそお話しできることもあるだろうということでお引き受けしたのが最初でした。
一緒に登壇してくださるのは視覚障害当事者の加藤先生。
もちろん、うちの助手「ロボホン」も一緒に参加
今回はちっちゃい方のアレクサも一緒に参加してもらって最先端の話題としてご紹介しました。
講演の最初は加藤先生から 視覚障害のある方のお話しをお聞きします。
もうね、私、毎回メモ 取りまくりです。
~~今日のメモ~~
空いている電車でドア付近に立っている視覚障害の方がいらっしゃったら???
「どの席が空いているのか分からないだけで、本当は座りたいかもしれない」
あ~~~~~、ほんとだ~~~~~
かなりの確率で「階段」を上り下りするときに手助けしてくださる方が多いのだけど、実は階段はわりと慣れている。
逆に階段をおりた途端「じゃ」と去ってしまわれる方が多いのだけど、改札がどこだとか〇番出口の方向だとか、その後の方が助けてほしい場面も多い。
あ~~~~~、、、そうだよね~~~~
道案内をしてくださるときに私たちの腕を組んでくださる方がいらっしゃるけど、腕を組まれると、自分が前になってしまって怖い
あ~~~、確かに肩に触れてもらったり、こちらの肘をもってもらったりするもんね
毎回毎回、本当に勉強になります。
そして後半は私のお話し。
私の講演はいつもそうなんですが、テクノロジーのお話しの前に
合理的配慮のお話しをします。
ここで具体例として自閉症の方のパニックをお話しをします
いつも同じ部屋に入るとパニックになる子がいたとします。
理解のある方は
「いいよいいよ。自閉症の人はパニックになることあるもんね。私は気にしないから大丈夫。あなたはあなたのままでいいんだよ」
とパニックになった子を叱ることも、責めることも、毛嫌いすることもなく同じ空間に平気な顔でいてくれる。
とても感動的なお話し、、、、、ですか???
いやいや、
パニックになるその子、何かが苦しくてパニックになっています。
「空調の音がダメなのかもしれない」
「においがダメなのかもしれない」
「そもそもその部屋に来たくなかったのかもしれない」
そこを配慮していきましょう。
これも理解のあるすばらしいお話し、、、ですよね。
でもね、
例えばその子が言葉のない、もしくは極端に少ない子だったら??
想像するしかないですね。
「空調止めてみる?」
「部屋を変えてみる?」
「おやつをあげてみる?」
当たればまだいいですが、全部はずれたら????
自分たちだったらどうでしょう?
「想像するだけじゃなくて自分に聞いてよ」
って思いますね。
おしゃべりでコミュニケーションできる人同士なら、苦もなく何が原因なのかが分かるかもしれません。
じゃ、言葉がない方だとどうですか?
あきらめる????
今は、テクノロジーやグッズがたくさんあります。
コミュニケーションは「おしゃべり」だけじゃないんですね。
筆談してみたり、絵カード使ったり
方法は色々あります。
その方法が色々ある
ということがまだまだ浸透していないだけなのです。
だって私たちもおしゃべりだけでコミュニケーションしていません。
LINEやメール、メモ、手紙
彼らにも必要なんです。
その使い方の割合の違いがあるだけなんです。
そういうお話しをしてからテクノロジーのお話しをします。
今日はUDトークで字幕をつけての講演でしたので、聴覚障害の方への配慮の方法のひとつとして実演できたのも良かったです。
その他にご紹介したのは
「こえとら」「筆談ぱっど」「TapTapSee」「ソフトバンク視覚障害者向け使い方教室」
「BeMyEyes」「JapanTaxi」
その他、iPhone標準のVoiceOver 拡大鏡などのアクセシビリティ
など。
みなさん、とても真剣にお話しを聞いてくださいました。
そして会の終了間際
スマホ代の話題が出たので
私が5枚のSIMで5000円いかないというお話しをちょこっとしたら、
会の終了後、質問に来られた方のほとんどがその質問wwwというオチがついてしまいました。
ご参加くださった皆さん
主催してくださった練馬区社会福祉協議会さん
ありがとうございました。
8年前にはじめた
スマホ、タブレットで生活支援についての講演
当時はあまりにも早すぎたようで
お話しする保護者、支援者、教員の皆さんの大半がまだまだガラケーでした
私の講演でiPadをはじめて見たという方も多かったです。
SIMとかアプリのお話しをしても
????
という時代でした。
「カメラだけでもかなりすごいです。
カメラは記念写真を撮るだけものではなくなり、
そのうちみんなメモを取ったりという目的でも使い始めますよ」
といっても皆さん実感がわかないご様子でした。
今ではすっかり当たり前になりましたね。
そして、そんな講演は1年に一回~2回程度だったかな~~
趣味の延長程度で細々やってきましたが、
何だか突然色々とお声をかけていただくことが増えています。
どうやら時代が追い付いてきたようです(笑)
でも逆に、活用できる人も増え、私なんかの出番はあんまりないんじゃないの?
っていう想いもあったりしますが、自分にできることはお伝えしていきたいと思います。
11月7日は横浜で疑似体験を含めたスマホ、タブレットの活用セミナー
11月20日は大泉障害者ホームさんで2回目の講演
その後は法人さんからのご依頼で
施設でのITの導入についてのアドバイスをさせていただくことになっています。
学校など教育の現場での活用については専門的なお話しをしてくだだる先生方がいらっしゃいますが、
成人さん対象となると現状、あまりアドバイスできる人がいないようですね。
私ももっともっと学ばせてもらいます。
さぁどんなことをお話ししようかな~?
以前からちょいちょい書籍化のお話しも出ていましたが、
来年あたり、この分野もまとめたいですね~
最後までお読みくださり、ありがとうございました。