活動レポート | 2014年01月30日 | 8,784 views | Posted by vochkun
1月25日に東京大学先端科学技術研究センターで開催された「魔法のランププロジェクト成果報告会」に参加してきました。
「魔法のランププロジェクト」は、全国の学校にiPadやWindowsタブレットを1年間無償で貸し出し、子どもたちの学習支援・生活支援についての実証研究をおこなうというプロジェクトです。
タブレット端末を使った学習支援事例
参加校による実践報告はどれも興味深かったのですが、特に印象的だったのが安来市立赤江小学校の井上賞子先生による「ディスレクシアのある子どもの支援事例」でした。
発達障害の1つである「ディスレクシア」は、読み書き等に著しい困難をともなうという障害です。思考能力など知的な部分は他の子どもとまったく変わらないのに、文字を読んだり書いたりする事が困難なため、学習面で大きなハンディキャップを背負うことになります。
井上先生の報告では、授業やテストで使うプリントをスキャンしてタブレット端末に取り込み、さらにプリントに書かれた文章を音声で録音し、それを再生するためのボタンを画面上に設置することで、文章の理解力が大きく改善したという事例が報告されていました。紙に書かれた文字を読むことが苦手な子どもでも、音声によって内容を理解することができた、ということですね。