スマホ活用術/アプリ紹介 | 2012年06月15日 | 11,731 views | Posted by vochkun
今回はシニア世代や視覚障害がある方など、視覚に不自由がある方に役立つアプリを紹介したいと思います。
一口に視覚障害と言っても様々な種類がありますが、ここでは「弱視(ロービジョン)」と「色覚異常」について取り上げます。
小さな文字を見やすくするアプリ
新聞や書籍などを読むときに「小さな文字を読むのが困難」という方のために、iPhone/iPadのカメラ機能を使った老眼鏡アプリがあります。
明るく大きく (無料)
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この「明るく大きく」というアプリは、拡大表示はもちろん、明るさやコントラスの調整など見え方をサポートする様々な機能があります。また、白内障の人でも読みやすくなる明度反転モードも備えています。
シンプルな操作でとても使いやすいので、シニア世代の方にもオススメです。
(6/20 追記)開発者の浅田さんから補足説明をいただきました。「明るく大きく」は、もともと老眼と白内障の人向けに作ったアプリで「弱視用」ではないとのこと。ただ、弱視の人で実際に活用されている方もおられるようです。
色覚異常がある人に役立つアプリ
色のめがね (無料)
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赤と緑、ピンクと水色など、特定の色の区別がしにくい方のためのアプリです。iPhone/iPadのカメラ映像をリアルタイムに調整することで色の認知と区別をサポートします。
上記の「明るく大きく」と「色のめがね」は、元IT起業家で医学・メディアデザイン学の博士号をもつ浅田一憲さんによって開発されたもので、いずれも無料で公開されています。素晴らしいですね。
下記の朝日新聞の記事でも取り上げられていますので、興味のある方はぜひご一読を。
- スマホ使って色が見えた 色弱の人向けにアプリ開発 – 朝日新聞デジタル
色カメラ (無料)
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こちらはiPhoneのカメラに写った色を音声でリアルタイムに知らせてくれるアプリです。視覚障害がある方が色を調べたり、色のついた物体を探したりするのに使えるとのことです。
支援者向けのアプリ
日用視力測定 (無料)
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広島大の氏間准教授とトライポットが共同開発した視力測定アプリ。日常生活の中のあらゆる場面で簡単に視力を測定することを目的に開発されたものです。例えば、学校の黒板や教材の見え具合を測定することで、ロービジョンの子どもの授業環境調整などに活用できます。
色のシミュレータ (無料)
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上記の「色のめがね」の開発者による様々な色覚特性をもつ人の色の見え方をシミュレートするアプリです。色覚異常のある人にも見やすいコンテンツ制作などに活用できそうですね。
おまけ
3D視力回復 (¥100)
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ステレオグラムを使った視力回復を目的としたアプリです。ステレオグラムは、以前ちょっとしたブームになったのでご存じの方も多いのではないでしょうか。視点をズラすことで3D映像のように飛び出して見えるというアレです。
効果のほどは人それぞれですが、実際に効果があったという人も少なからず居るようです。このアプリでは「平行法」と「交差法」の両方に対応しており、それぞれアプリ内に詳しい説明があります。人によっては慣れるまでは少し時間がかかりますが、上手く見ると本当に飛び出して見えます。
以上、参考になりましたら幸いです。