スマホ活用術/アプリ紹介 | 2012年01月31日 | 19,577 views | Posted by vochkun
1月28日に品川にある明蓬館高校にて「iPhone/iPadを使った中高生のための特別支援アプリ研修会」を開催しました。
今回の勉強会には全部で13名の方にご参加いただきました。中には親子3人で参加してくれたご家族の姿もあり、iPadの活用法について熱心に聞いてくれていました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
中高生のための学習支援アプリについて
プログラムの前半は、私の方から「IT支援の基礎知識」についてのお話をしました。そして、後半のワークショップでは、私の方で用意したiPhone/iPadアプリに実際に触れてもらう機会としました。
中学生・高校生向けのアプリといえば、試験対策や受験対策用のアプリが思い浮かびますが、今回は「学ぶことの楽しさ」を感じてもらえるようなアプリを選びました。
下記の価格等は記事掲載時のものです。
■国語
デジタル大辞泉 (¥2,000)
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約25万語を収録したマルチメディア百科+国語辞典です。辞書アプリでは「大辞林」も有名ですが、カラー写真が収録されていること、地図連携や類語表示など面白い機能があるという理由で、今回はこちらを紹介しました。
ワークショップでは、みんなで「富士山」を検索しました。写真を見たり、地図で位置を確認できるのが好評でした。
大型辞書が手軽に持ち運べて、いつでもどこでも簡単に調べられる。iPhone/iPadを学習ツールとして使う上での大きなメリットだと思います。
i文庫S (¥400) ※iPhone/iPod touch用
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i文庫HD (¥900) ※iPad用
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古典文学を多数収録した多機能ブックリーダーです。電子書籍を読むのは初めてという方も多かったようですが、「意外に読みやすくてビックリした」という声も聞かれました。
ワークショップでは、書籍の中から単語を選択し、大辞泉で意味を調べる、という行程にトライしました。
豊平文庫 (¥100)
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こちらもi文庫と同じく青空文庫からのインポート機能に対応したブックリーダーです。豊平文庫はiOSのVoiceOver機能による読み上げにも対応しているのが特徴です。
書き取り漢字練習 (¥400)
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小学校1年から中学3年までに習う漢字の書き取り練習ができるアプリです。文字の認識率が良く、すらすら勉強できます。漢字が読めるけど書けない派の私も愛用しています(笑)
■数学
数学公式 (¥100)
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中学・高校の数学の教科書に登場する公式を多数収録したリファレンスです。「どうしてもあの公式が思い出せない!」というときに簡単に調べられるので便利です。
Graphing Calculator+ (¥300)
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連立方程式を解いたり、グラフ表示にも対応した電卓アプリです。これヤバいです。けっこう複雑な方程式もガンガン解けます。中学校でこのアプリを持っていたらクラスの人気者になれるかも?(笑)
■理科
SkySafari 3 (¥300)
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おなじみの天文学アプリです。星や星座を調べることができます。宇宙好きの人にはたまらないアプリですね。
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化学の教科書に登場する元素表のアプリです。でも、ただの元素表ではありません。全ての元素に詳細な写真と3Dモデリングが付属しています。とても綺麗なグラフィックで見ていて飽きません。
高校生のときは私は化学が嫌いでしたが(物理は大好き!)、当時もしこのアプリがあったら化学が好きになっていたかもしれません。
さわる大科学実験 (無料)
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NHK教育テレビの番組「大科学実験」の公式アプリです。いろんな実験コンテンツが収録されていますが、「振り子実験」は無料で体験することができます。振り子の原理を応用したお猿のミニゲームで盛り上がりました!
他にも学習に困難を抱える中高生の支援アプリとして、コミュニケーションエイドやノートテイクアプリを紹介しました。それらについては追々ブログで紹介していきたいと思います。
iTunes Uで世界中の講義をみてみよう
プログラムの最後のおまけとして、先日発表されたばかりのアプリ版「iTunes U」を紹介しました。
iTunes Uは世界中の大学でおこなわれている講義をiPhone/iPadでいつでも閲覧することができる画期的なサービスです。現在、米スタンフォード大学の有名なiPhone/iPadアプリ開発講座(英語)や東大でおこなわれたマイケル・サンデル教授による「ハーバード白熱教室」など多数の講義が無料で公開されています。
日本語のコンテンツはまだ少ないですが、世界の有名大学の雰囲気を味わうだけでもお子さんにとって良い刺激になるかもしれません。親子で1度覗いてみてはいかがでしょうか。
iTunes U (無料)
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明蓬館高校について
今回、なぜ私が高校でセミナーをやることになったかと言うと、実は前回のセミナーに明蓬館高校の理事長である日野さんにご参加いただきまして、その際に「うちの学校でもやって欲しい」とのご依頼を受け、とんとん拍子で決まったものです。
明蓬館高校は、LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)、アスペルガー症候群など発達障害のある子ども達を積極的に受け入れている通信制の高校です。定期試験を廃止し、成果物による絶対評価をおこなったり、日本ではまだまだ珍しい「IEP(個別指導計画)」に対応するなど、その先進的な取り組みには私も大いに注目しています。
今回は私が担当させていただきましたが、定期的にゲストスピーカーを呼んでの講演会+学校説明会をおこなっているようですので、ご興味のある方は下記のサイトをチェックしてみてください。
この記事を書いた人:
Naoya Sangu @vochkun