活動レポート | 2012年07月25日 | 7,586 views | Posted by vochkun
7月22日に国立オリンピック記念青少年総合センターでおこなわれた第34回マジカルトイボックス『肢体不自由教育におけるAACのこれまでとこれから』に参加してきました。
マジカルトイボックスとは
「THE MAGICAL TOY BOX(マジカルトイボックス)」とは、障害がある人の支援機器をテーマとしたイベントで、毎年冬と夏の2回開催されています。特別支援学校の教職員、障害支援の専門家、支援機器メーカー、そして当事者の方が参加し、講演会やワークショップなどプログラムをおこなっています。
キートン・コムも初出展!
私も以前から参加したいなーと思っていたのですが、今回は主催者の方からお声掛けいただき、なんと急遽ブース出展することに!
ということで、これまでキートン・コムで制作した2つのアプリ「YumYum かたちパズル」「子ども静かにタイマー」に加え、現在開発中の時計学習アプリの展示・実演デモをおこないました。
AAC関係ないじゃん!というツッコミはさて置き、約3時間の展示でしたが、予想以上に多くの方にお立ち寄りいただきまして、用意した60枚のチラシがあっという間に無くなってしまいました。
「あ、このアプリ知ってる!」とか「うちの学校の生徒たちにも人気ですよ」などと嬉しいコメントもいただき、本当に参加して良かったと思いました。ありがとうございました!
新作アプリのお披露目も
現在開発中の時計学習アプリもお披露目してきました。ということで、ブログでも少しだけチラ見せします。。。!
実機デモでは学校の先生方がとても熱心に触ってくれていました。何人かの先生にお話を伺ってみると、やはり時計の見方・読み方を教えるのに苦労されているとのこと。
今回は貴重なフィードバックを色々いただいたので、それらの声を反映した上で、8月中旬ごろにはリリースしたいなーと思っています。詳細については、またお知らせしますので、もうしばらくお待ちください! → 出来ました!
iPad体験セミナー
展示コーナーの後は、iPad体験セミナーに参加しました。
講師はe-AT利用促進協会の田代洋章さん。私も会場のサポートスタッフとして少しだけお手伝いさせてもらいました。
今回のセミナーのために、iPadがなんと50台も用意されました。これはセットアップだけでも相当大変そうですね。。。
途中、ネットワークに繋がらなくなるなどのトラブルもありましたが、iPad活用に関する解説が初心者の方にも分かり易く、また私が知らないアプリも多数紹介されていたので、とても勉強になりました。
トーキングエイド for iPad
セミナーの最後には、先日リリースされたばかりの「トーキングエイド for iPad」が紹介されました。
「トーキングエイド for iPad」は、会話や意思表示が困難な人のためのコミュニケーション支援アプリで、画面上の文字やアイコンをタッチすることで、本人に代わって音声で言葉を伝えることができます。
上の写真はiPadに保護カバーと専用のキーガードを付けた様子。キーガードはキーの位置に合わせて丸い穴を開けた透明のアクリル盤で、意図しない画面タッチによる誤入力を防止する為のものです。
また、Bluetoothに対応したワイヤレススイッチボックスと連動したオートスキャン/マニュアルスキャン入力にも対応しているとのこと。VOCA(音声出力会話補助)アプリは、いくつかありますが、この辺の対応はさすがですね!
トーキングエイド for iPadについての詳細は下記のページをご覧ください。
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さいごに
次回のマジカルトイボックスは来年1月12日〜13日におこなわれるとのことです。
今回は時間の関係で参加できませんでしたが、別室でおこなわれていた作成講座ではスイッチ機器や学習リモコンなどを作成したようです。少し様子を見させてもらいましたが、夏休みの工作教室といった感じで面白そうでした。次回以降ぜひ参加してみたいですね。
この記事を書いた人:
Naoya Sangu @vochkun