iPhone/iPadを教育現場に導入する際の課題とは

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活動レポート | 2012年08月31日 | 17,361 views | Posted by vochkun

 8月28日に筑波大学附属大塚特別支援学校にて、IT支援に関する講習会をおこないました。学校の先生を対象とした講演はこれまで無かったので、私自身にとっても学びの多い貴重な経験となりました。ありがとうございました。

 今回のテーマは「iPhone/iPadを活用した発達が心配な子どもの学習支援・生活支援」ということで、学校の授業の中でiPhone/iPadをどのように活用していくかについて、私のこれまでの経験を踏まえてお話をさせていただきました。

 後半のワークショップでは、「国語学習アプリ」「算数学習アプリ」「コミュニケーション支援アプリ」「生活支援アプリ」の4つのカテゴリに分けて、全部で15個以上のアプリを体験してもらうという、(時間的に)かなりハードなワークショップになりました (^_^;

 参加された皆さん、お疲れ様でした&ありがとうございました。

学校でiPhone/iPadを使うときの課題とは

 これまで様々なイベントでお会いした何人かの先生からお話を聞く中で、iPhone/iPadなどの携帯情報端末を学校に導入するには色々なハードルがあることが分かりました。

1) そもそも公費で携帯情報端末を購入できない

2) 学校内で無線LANの使用が許可されていない

3) 有料アプリを購入するための決済手段がない

4) アプリやデータの管理が大変

5) 携帯情報端末について詳しい先生や支援員がいない

6) 子どもに合ったアプリを探す時間がない

7) スペシャルニーズに対応できるアプリが少ない

 もちろんネックとなっているポイントはそれぞれの学校で異なりますが、特に公立の学校では各自治体の教育委員会が定める厳しいガイドラインに縛られるため、「せっかくiPadを導入しても授業でうまく活用できない」という話がよく聞かれます。

 それではせっかくの素晴らしい機器がもったいないので、環境整備が早く進んでくれるといいですね。4〜7に関しては、もしかしたら私にもお手伝いできる部分がありそうですので、学校における携帯情報端末の有効活用に向けて、出来る限り協力していけたらと思っています。

学校に導入する際に参考になりそうな資料まとめ

 東大先端研とソフトバンクグループが共同でおこなっている「魔法のプロジェクト」では、タブレット端末の教育的利用について、実証実験を通じて多くのノウハウを蓄積・共有されています。

 以下、参考になりそうなリンクを掲載します。

魔法のプロジェクト

魔法のプロジェクト公式サイト。

研究成果冊子

「障がいのある子どもたちのためのタブレット端末を利用した学習支援マニュアル」のPDF版をダウンロードできます。

学校での活用レポート

全国の実証実験校でのiPad活用レポートが閲覧できます。

アプリレビュー

障害の種別と使用用途を選んでiPhone/iPadアプリを検索できるページ。

おまけ:Reflectionは、学校の授業でも使えそう?

 今回、筑波大学附属大塚特別支援学校でおこなった私のプレゼンは、「Reflection」というツールを使用し、iPadの画面をMac経由でプロジェクタに投影していたのですが、参加された先生方がその仕組に興味津々の様子でした。

 ある先生曰く「これは授業でも使えそう」とのこと。私もReflectionを導入する以前は、MacとiPadをいちいちケーブル差し替えたりして、面倒だったのですが、Reflectionによって劇的に楽になりました。

 すごく便利なツールですので興味のある方は一度試してみてください。Mac or Windows用のアプリが下記からダウンロードできます。iPhone/iPad側は特に何も必要ありませんが、ミラーリング表示に対応したiPhone 4S以降、iPad 2以降のデバイスが必要です。

 Reflectionについては、いずれ詳しい解説記事を書きたいと思います。

この記事を書いた人:
Naoya Sangu @vochkun

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