活動レポート | 2011年08月01日 | 13,982 views | Posted by vochkun
7月29日に練馬区光が丘区民センターで「情報端末と療育に関する勉強会」をおこないました。
今回が第1回目ということで、まずは私が参加している育児サークルの皆さんに声をかけたところ、7家族15名の子どもたち&保護者の方々が参加してくれました。ありがとうございました!
各セッションでは、iPod Touch x 2台、iPad x 3台を使ってハンズオン形式でおこないました。子どもはもちろん、大人の方も「iPod/iPadに触るのは初めて」という人がほとんどでしたが、皆さんあっという間に使いこなしてました。さすがです。
今回の勉強会で使用したiPhone/iPadアプリ
各セッションの概要と使用したアプリは次のとおり。
※アプリの価格は記事掲載時のものです。実際の価格はリンク先ページでご確認ください。
■じっさいにさわってみよう!
タップ、ドラッグ、ピンチイン・ピンチアウトといった基本操作を覚えてもらうために、初期アプリの「マップ(Google Maps)」と「Google Earth」を使いました。「Google Earth」は地球をクルクル回すのが楽しいのか、ウチの子も一時期ハマってました。
Google Earth (無料)
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■みんなで楽しく!知育ゲーム大会
知育アプリを使って親子で楽しく学ぼう!というコーナー。今回はパズル系アプリ、文字を覚えるためのライティング系アプリ、想像力を伸ばすためのお絵描き系アプリを揃えました。どのアプリも子どもたちは夢中になって遊んでいました。
My first puzzles (¥200)
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LetsTans Deluxe (¥300)
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モジルート (無料)
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にほんご_ひらがな (無料)
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くまぬりえ (無料)
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■動くえほんの読み聞かせ
絵本の読み聞かせコーナーは育児サークルの教室でも毎回やっていますが、今回はiPad上で動く電子絵本ということで、絵に動きがあるところと音が出るところが紙の絵本との違いです。
クマとスカーフ (無料)
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上記の2つの絵本アプリを用意しましたが、参加した子どもたちの年齢層を考えて、今回は「クマとスカーフ」を使用しました。
写真のようにiPad 2に外部ディスプレイをつなげると、紙芝居にように読み手と聞き手で同じ画面を共有できるのでイイ感じです。ちなみにナレーションは Harnya が担当してくれました。
■生活支援系アプリ
自閉症などの発達障害者やALS(筋萎縮性側索硬化症)の方など、会話が困難な人のためのコミュニケーション支援ツールを「VOCA(Voice Output Communication Aid)」と言います。今回紹介した「Voice4u」と「ねぇ、きいて。」はいずれもVOCA系のアプリで、画面上のアイコンをタップすると、そのアイコンに合わせた音声が再生されます。
生活スキルを習得するためのアプリとして「5分歯みがき」を紹介。このアプリはウチの子も使ってますが、映像に合わせて楽しく歯磨きができるのでオススメです。
オマケで紹介した「Noise Level」は保護者の皆さんに大ウケでした。声の大きさにあわせて風船の絵が膨らむだけのアプリですが、子どもに静かにして欲しいときに、ビジュアルを使って分かりやすく伝えることができます。
Voice4u JP 会話支援アプリ (¥5,800)
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ねぇ、きいて。 (¥300)
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NoiseLevel (¥100)
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Lotus (¥100)
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5分歯みがき (¥200)
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■自作アプリ紹介
勉強会の最後には現在私が開発している子ども向けアプリのβバージョンで遊んでもらいました。今回のモニターテストを通じて、たくさんの貴重な意見をもらうことができたのは私にとって大きな収穫でした。
まとめ
今回の勉強会では、こちらからの一方的な解説で終わるのではなく、実際の端末を使用してアプリの操作を体験してもらう形式にしたのが良かったと思います。保護者の中には「ウチの子がiPadを操作できるか心配だったけど、こんなに夢中になるなんてビックリした」と感想を述べてる方もいました。
ちなみに、今回使用した会場にはプロジェクター設備が無く、というか、そもそも和室だったわけですが(笑)、プロジェクターの代わりに自宅の22inchディスプレイを持ち込んでおこないました。でも、子どもたちとワイワイ楽しくやるには会議室より断然和室の方が合ってるようで、結果的には良かったと思います。
今度もこういった勉強会やセミナーを定期的におこなっていきたいと思いますので、もしご興味がある方がおりましたら是非次回ご参加ください。
この記事を書いた人:
Naoya Sangu @vochkun