活動レポート | 2011年07月22日 | 9,467 views | Posted by vochkun
7月7日~9日に東京ビッグサイトで開催された教育ITソリューションEXPOに参加してきました。
近年、「ICT教育」「教育のIT化」「デジタル教科書(電子教科書)」といったキーワードが広がりをみせる中、学校向けのIT展示会として昨年より始まったのが「教育ITソリューションEXPO 」(EDIX/エディックス)です。
第2回目となる今年は出展企業550社、学校・教育関係者1万5,000名が来場する国内最大級の教育IT専門展になったとのこと。
iPadやAndroid端末を活用した授業事例など興味深いセミナーもいくつかあったのですが、今回は下見ということで展示ブースを中心にいろいろ観て回りました。
未来の学校をイメージ? 東芝情報機器ブース
こちらの写真は東芝情報機器のブース。未来の教室をイメージしたセミナー用ブースが目を引きました。本当にこんな教室があったら楽しく授業を受けられそうですね。
東芝ブースのコンテンツコーナーでは、「ピッケのつくるえほん」を展開するグッド・グリーフの担当者の方とお会いしました。「ピッケのつくるえほん」は、子どもたちが簡単操作で楽しみながらオリジナル絵本を作成できるツールで、私も以前から興味を持っていましたので、実際に企画担当の方とお会いし、いろいろお話が聞けたので良かったです。
療育に最適なディスプレイが登場?!
こちらはシステム・デザイン・ジャパンのブース。nLighten(本社:台湾)製の平置き型タッチパネルディスプレイを展示し、来場者の注目を集めていました。
むかしのゲーセンでよくみられたテーブル型のアーケード機を彷彿とさせますが、中身はWindows 7を搭載したPCで、最大20箇所のマルチタッチに対応しているとのこと。
学校等におけるグループ学習向け映像機器として出展されてましたが、発達障害児のための個別学習用デバイスとして使ったら面白いのでは?と思いました。
ABA(応用行動分析)などの個別療育では、対象児とセラピストが1対1になり、テーブルを挟んで短期集中トレーニングをおこないますが、テーブル型のタッチパネルを使って様々な課題をおこなったり、トレーニング時間を管理するためのタイマーを表示したり、休憩時間のご褒美(専門用語で「強化子」と言う)のための動画やゲームを映しだしたりするなど、いろいろ応用が考えられます。
今回お話を伺った担当者の方も言っていましたが、このデバイスにマッチしたアプリケーションソフトの開発が進めば活用シーンが色々広がりそうですね。
- nLighten/エヌライテン タッチ・ディスプレイ – システム・デザイン・ジャパン
おまけ:電子出版EXPO&東京国際ブックフェア
別フロアで同時開催されていた電子出版EXPOと東京国際ブックフェアにも訪れてみました。
電子出版のコーナーは、さすがに今が旬の分野だけあって、とても大きな賑わいを見せていました。どの企業もiPad/Androidを対象とした電子書籍のラインナップを揃えてきているといった感じです。
個人的に面白かったのは、今人舎という出版社が展示していた「ドラゴン学」シリーズ。「ドラゴン学」とは全米で100万部以上を売り上げている仕掛け絵本で、ドラゴンにまつわる百科事典や小説、探検ノートなど様々な関連書籍が出版されてます。
完全に仮想の世界の話ですが、総合的学習の題材や夏休みの課題として子どもにやらせてみるのも面白いかも!と思いました。パパも大好きな人が多いはず! 笑
- ドラゴン学 公式サイト – 今人舎
こうした展示会に参加するメリットは、情報収集はもちろんのこと、業界関係者とピンポイントで知り合いになれることですね。今回も多くの方と名刺交換することができました。
特にブックフェアの会場では、普段はなかなか出会う機会の少ないグラフィックデザイナーの方や絵本作家さんと出会えたことが大きな収穫でした。
私自身も仕掛け絵本アプリの制作をおこなっていきたいと思ってますので、こういった出会いを今後も大切にしていきたいですね。