アシストスマホを使ってみました

0

スマホ活用術/アプリ紹介 | 2014年07月09日 | 7,280 views | Posted by harnya

はーにゃです

ソフトバンクより今年3月にリリースされた
知的障がいのある方の社会生活を支援するサービス「アシストスマホ」
を体験させていただく機会がありましたのでレビューさせていただきます。

ソフトバンクプレスリリース

まずは製品紹介動画から

 

2つの動画で大体どのような物かお分かりいただけるかと思いますが、実際触ってみて一番感じたのは

「ソフトバンクさんの本気さに感動した」

でした。

このような製品がキャリアからリリースされるなんて一昔前なら考えられなかったこと。
本当にうれしく思います。

 

では実際体験してみてのレビューをさせていただきます。

 

アシストスマホ外観

アシストスマホは、シニア向けのスマホ「シンプルスマホ204SH」の端末に、専用に開発されたソフトウェアをインストールして利用するという形式の製品です

端末の大きさや機能などについてはこちら(ソフトバンクのサイト)

アシストスマホのサービスについてはこちら(ソフトバンクのサイト)

 

【大きさ】

ディスプレイのサイズは4.0インチ。
iPhoneと同じサイズですが、iPhoneよりも大きく感じます。

 

【持ってみた感じ】

さすがのシニア向けに開発された端末。持ちやすい

 

主な機能

メール、電話、カメラ、web閲覧、ナビ、GPSなど基本の機能はほぼ網羅されています

 

【メール機能】

通常入力のメールとアシストメールという入力補助のついたメール作成方法もあり、使う人の様子で使い分けることができます。

文字の入力は

フリック入力、トグル入力(従来のケータイ入力)、かんたん入力の3種類から選択できます。

フリック入力

かんたん入力

 

【アシストメール】

自分で入力して作成するメール以外に「アシストメール」という入力アシスト機能のあるメールを作成することもできます。

この機能を使えば、状況や文章をボタンを押して選択していくだけでメール本文を作成できます。

例えば、

電車に遅れが生じて遅刻しそうな時

「勤怠連絡」ボタン
    ↓
「電車遅延のため、到着が遅れます」ボタン
    ↓
「15分」ボタン
    ↓
「この内容でメールを作成」ボタン

この操作で「電車遅延のため、15分到着が遅れます」という文章が作成できます。

この文章は、最初から入っている選択肢の他に、支援者や家族が追加でオリジナルの物を追加することも可能です

 

電話やメールの宛先も相手の写真入りの電話帳から選択でき、とても分かりやすい作りになっています。

 

ナビの機能

【アシストナビ】

 

いよいよこういう時代が来たな~と思いました。

目的地を設定するとARという機能を使って、カメラに映し出された目の前の風景上に矢印が表示され、進む方向を教えてくれるのです。

もちろん歩きスマホ対策もされています。

ちゃんと怒ってくれます(笑)

実際外で試してみるとちょっと感動します。

ただ、やはりカメラの画面を利用しているので利用には注意も必要だと感じました。

人の方向にケータイを向けている姿で誤解を受けないとも限りません。

利用シーンなどを想定した活用方法を導入時にしっかりとご本人と話し合う必要があるかもしれません。

もちろんAR機能を使ったナビだけでなく、通常の地図ナビモードもあります。

【ヘルプカード】

困った時に、「ヘルプカード」の画面をまわりの人に見てもらってお手伝いをお願いできます。

うまく話せない場合などもあらかじめメッセージを登録しておくことで気持ちを表現できることもあるでしょうし、「支援者へ直接電話連絡してもらう」ということも簡単に設定できるようです。

ワンタッチで表示できて困っていることをまわりに伝えられるということになります。

 

この機能を使ってみて思ったのは今後 ここにAACのような機能が追加されるともっと利用シーンがひろがるかもしれないということです。

「アシストメール」での入力アシスト機能と同じような画面を使って、

「〇〇までいきたいです」とか

「具合がわるいです」とか

「どの電車にのればいいですか?」とか

ちょっと困ってしまって、通常なら助けを求められるような場面でうまく言葉が出てこない時など、AACのような使い方でご自身の思いを伝えられる機能がついたら嬉しいな~と思いました。

もちろん、そういう場面以外でも

「コンビニのレジでホットフードを頼む」とか

「ファーストフードで食べたい物を頼む」とか

「スーパーのレジで『袋はいりません』と言う」とか

なかなか言葉にしづらいことなども音声付や文字で表現できると活用できる場面が増えていくように思いました。

 

 

 

支援者からの見守り機能が豊富

家族や支援者には、PCやスマホからアクセスできる管理サイトが用意されていて、端末の設定を変更したり、メッセージを投稿したりと遠隔からの見守りが可能です。

 

【GPS機能】

通常のGPS検索機能にくわえて「あしあと検索」などもあります。

どのルートをたどって今どこにいるかということも確認できます。

【みまもりフェンス】

特定の場所(学校や職場など?)に指定した時間にいない場合、つまり到着していない場合等にメールで支援者に連絡してくれます。

【投稿機能】

メッセンジャーのような機能で、支援者が投稿した内容が端末上に表示され、「確認」ボタンを押すことで既読確認等もできます(「駅についたらお母さんに連絡する」等)

 

この他にも、たくさんの機能があります。

使えるアプリを決めておいたり、使える時間帯を設定したり。。

こういったペアレンタルコントロールやセキュリティ、フィルターに関する部分がかなりしっかりとしているので、まだまだ
「ケータイの持ち込みは禁止」
なんていう学校などには「支援機器」としての持ち込みをお願いしやすい端末だと思いました。

 

感想

今回体験させていただいてイメージしたのはうちの小2の次男でした。

次男は自閉症(診断は受けていませんがおそらくADHDもある)で知的は軽度の真ん中くらいです。

既にフリック入力もできるし視覚優位で地図も少し分かりはじめている子なので、彼のような子はきっとすぐに使いこなしていくのではないかと思いました。

導入も簡単にできるようですし、軽い知的障害、または知的に遅れのない発達障害の方向けとしてとても完成度の高い製品だと思います。

 

反面、高1の長男が使うには少しハードルが高いと感じました(重度知的障害の自閉症)

今後中度から重度の知的障害の方用としてもぜひ開発を続けてほしいです!!

長男をイメージした時にハードルが高いと感じた点は

・入力が難しい(かな入力や50音入力がほしい)

・入力との兼ね合いもありますが、端末のサイズを5インチ以上にしてほしい

・AACとしての機能を充実してほしい

などです。

今後のバージョンアップにも期待大です!

 

※GooglePlayなどから他のアプリを追加することはできません

我が家では支援機器として長男にAndroid端末を用意し、LINEを使って「かな入力」でコミュニケーションしているので(こちらの記事参照)、対応アプリが増えること、入力システムの選択肢が増えることを期待しています

 

あわせて読みたい関連記事