スマホ活用術/アプリ紹介 | 2012年12月25日 | 17,645 views | Posted by vochkun
12月18日に広尾学園にて開催された「広尾学園×iPad×ICT教育」カンファレンス2012に参加してきました。
広尾学園では、2011年に新設された医進・サイエンスコースの生徒に一人1台のiPadを先行導入し、2012年からは本科クラスの全ての生徒にも一人1台のiPadを導入しています。また、インターナショナルクラスでは全ての生徒に一人1台のMacBookを導入するなど、学校全体で教育のICT化を推し進めています。
iPadを使った公開授業
午前中は中等部および高等部の公開授業に参加しました。公開授業といっても今回のイベントのために特別に編成されたものではなく、広尾学園の普段どおりの授業がそのままの形で公開されました。
各授業の中で、どのようにiPadが活用されていたのかを簡単にご紹介します。
※アプリの価格は記事掲載時のものです。現在の価格はApp Storeにてご確認ください。
中学1年 社会科
地理の期末試験の解説授業がおこなわれていました。先生が電子黒板を使って解説をおこない、それに合わせて生徒がiPadを使って資料を調べたり(iBooks使用)、「Google Maps」で地図を確認したりしていました。
iBooks (無料)
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Google Maps (無料)
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中学1年 英語
授業の導入部分では「Keynote」を使って生徒自身が書いた英語日記の発表がおこなわれました。また、iPadの辞書アプリ「ロングマン英和辞書」で単語の意味や発音を調べたりしていました。さっと引けて、発音までチェックできるのはデジタル辞書の大きなメリットですね。
デジタル化の利点を活かしたスピードとリズム感のある授業が印象的でした。例えば、いきなり先生が4択問題を出題し、各生徒は制限時間の5秒以内にiPadで回答を選択し(Keynoteで各自制作したもの)、先生に見えるようにiPadを掲げるというクイズ番組みたいなアクティビティもありました。先生と生徒のインタラクションの回数がとにかく多く、まさに身に付く英語の授業という感じで、とても楽しそうでした。
Keynote (¥1000)
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ロングマン英和辞典(和英逆引き付き) (¥1,800)
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中学1年 代数
「HiCalc HD」(最近アプリ名称が「▷ Calculator」に変更になったようです)というiPadアプリを使って数式のグラフ化し、そこから解法を導き出すという授業がおこなわれていました。こうやって視覚化することで、難解な課題でも、より理解が深まりそうですね。
▷ Calculator (¥100)
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インターナショナルクラス 中学3年 理科
「Nova Elements」という化学学習アプリが活用されていました。このアプリでは、原子を組み合わせて元素を作ったり、その元素について、写真付きの詳しい解説を閲覧することができます。授業の最後では、同アプリを使ったゲーム大会で盛り上がっていました。
NOVA Elements (無料)
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インターナショナルクラス 中学3年 英語
与えられたテーマに沿って英文エッセイを書くという授業でした。iPadの「BaiBoard」というマインドマップ・コラボレーションツールを使って、みんなでネタを出し合い、各自でエッセイを書くときはMacBookが使われていました。
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インターナショナルクラス 中学2年 IT
MITで開発された「Scratch」というビジュアル・プログラミング言語を使って簡単なゲームを制作するという授業でした。生徒全員がMacBookを使って作業をしていました。
なお、インターナショナルクラスでは、授業は全て英語でおこなわれ、先生もネイティブ・スピーカーでした。また、今回はたまたまかもしれませんが、いずれもグループワーク形式の授業でした。
医進・サイエンスコース 高校1年 生物
遺伝子に関する実験がおこなわれていました。あまりに高度な内容だったので、私には単語の意味も分かりませんでした(苦笑)。iPadの活用ポイントとしては、実験に関する資料の閲覧、カメラで実験の様子を撮影、測定結果を「Numbers」に記録という感じでした。
Numbers (¥1000)
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なお、各授業で使う資料の共有方法としては、「Google Drive」が使われていました。広尾学園では、Gmailをはじめ、Google Documents、Google Driveなど、Google社が提供するクラウドサービスが全校的に活用されていました。ちなみに、Googleの日本法人は広尾学園の近くにあります。
Google ドライブ (無料)
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私のレポートは以上ですが、授業の様子を撮影した動画と写真集が下記ページで公開されています。授業の雰囲気や生徒の様子を見てみたい方はそちらを参照してください。
かなり長くなったので、講演と実践報告についてはこちらの後編に続きまーす。