スマホ活用術/アプリ紹介 | 2013年09月25日 | 11,955 views | Posted by vochkun
9月18日のiOS 7のリリースに合わせて、App Store内に「子ども向け」カテゴリ(新キッズカテゴリ)が新設されました。これにともない、これまで「ゲーム」カテゴリ内にあった「キッズ」サブカテゴリが廃止になっています。
「子ども向け」カテゴリへのアクセス方法
キッズカテゴリへは、App Storeのカテゴリ選択から「子ども向け」を選ぶことでアクセスできます。
また、いまならApp Storeのトップバナーからも簡単にアクセスできますね。
面倒くさい方は以下の直リンよりどうぞ!
- iPhone/iPad App: 子ども向け(iTunes/App Storeが開きます)
ちなみに、「子ども向け」カテゴリは、iOS 7以外の端末からでも利用可能です。もちろんパソコンのiTunesからでもOKです。
なぜ「子ども向け」カテゴリができたのか?
なぜ今、Appleは「子ども向け」カテゴリの仕組みを作ったのでしょうか? それは今年7月に米国で改定・施行された新COPPA(Children’s Online Privacy Protection Act:児童オンライン・プライバシー保護法)が影響していると言われています。
近年、スマホやタブレット端末の急速な普及にともない、子ども達がデジタルIT機器に触れる機会が格段に増えました。それにより、子どもたち自身のプライバシーをどうやって守っていくのかが大きな課題になっています。
また、子どもがアプリを使っている際に、知らず知らずのうちに有料アイテムを購入してしまい、後になって多額の料金を請求される!!という事件も起きています。5歳の男の子が10分間に約20万円ものお金をアプリ内課金で使い込んだというこちらのニュースは記憶に新しいところです。
そんな中、子ども達に安心してアプリを使ってもらうための施策として、Appleが打ち出したのが今回の「子ども向け」カテゴリというわけです。
新しい「子ども向け」カテゴリの特徴
「子ども向け」カテゴリには、次の3つの特徴があります。
- 11歳以下の子ども向けのアプリのみ掲載
- 年齢別にアプリを探すことが可能
- 小さな子どもでも安心して使えるアプリのみ限定して掲載
これまでキッズ向けのアプリは「教育」カテゴリに分類されることが多かったと思います。ただ、教育カテゴリには、英語学習アプリなど、大人向けのアプリ等も多数含まれるため、子ども向けのアプリを探すという目的においては、かなりノイズが多い状態だったと言えます。
それに対して、「子ども向け」カテゴリでは、子ども向けに特化したアプリが「5歳以下」「6歳〜8歳」「9歳〜11歳」と3つの年齢カテゴリに分類されて掲載されています。
また、同カテゴリには、Appleがによる「Kids Apps ガイドライン」に準拠したアプリのみが掲載されることになります。例えば、アプリ内にWebサイトへのリンクやアドオン購入の為のボタンを設置する場合、親の許可なく子どもがアクセスできないよう何らかの制限を加える必要があります。
実際のところ、一見、子ども向けと思われるアプリの中には、外部リンクや広告の誤タップを狙ったような怪しいものも少なからず存在していました。「子ども向け」カテゴリの新設によって、そのようなグレーゾーンなアプリが隔離され、子どもにとって安全・安心なアプリを簡単に探せる仕組みができるということは、小さな子どもを持つ保護者の方にとっても喜ばしいことだと思います。
登録アプリはまだ少ない?
まだ始まったばかりということで、同カテゴリに登録されているアプリの数は、そんなに多くないようです。特に日本語に対応したアプリは、かなり少ないのが現状です。
これは、上述のガイドラインに準拠するためのアプリの改修作業と審査の手続きに時間がかかっているからだと思われます。今後、登録アプリが増えることを期待したいですね。
そう言う私自身も「YumYum かたちパズル」「子ども静かにタイマー」「時計くみたてパズル」の3アプリについては、「子ども向け」カテゴリに対応すべく鋭意作業中です。もうしばらくお待ちください!
(2013.10.2追記)「YumYum かたちパズル」の「子ども向け」対応版をリリースしました →詳細
また、同カテゴリへ登録を検討されているデベロッパーの方もいると思いますので、何か有益な情報が分かり次第シェアしていきたいと思います。