タブレット端末を使った障害がある方の支援について(iPad講習会開催レポート)

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活動レポート | 2012年11月15日 | 8,905 views | Posted by vochkun

 11月6日に東京都障害者IT地域支援センターにて東京都自閉症協会主催のiPad講習会がおこなわれました。

 今年の5月に、東大先端研の中邑教授らを講師にお迎えしておこなわれたiPadセミナーが大変好評だったので、今回はその続編という位置付けです。そのときの参加レポートは下記にまとめてあります。

 で、今回は僭越ながら私が講師を務めさせてもらうことになりまして、「発達が心配なお子さんのためのiPad活用講座」のテーマで講演とワークショップをおこなってきました。

 当日はあいにくの雨模様にも関わらず、30名近くの保護者の皆さんにお集まりいただきました。なかには八丈島からわざわざ来てくださった方もいたようです。ありがとうございました!

練馬区のIT支援者養成講座

 11月11日には中村橋福祉ケアセンターにて「障害がある方へのIT支援者養成講座」がおこなわれました。

 この講座は、練馬区内の福祉施設職員、特別支援学校の教員、パソコンボランティアさんなどを対象にしたIT支援に関する初級者向けプログラムです。今年は11名の方にご参加いただきました。

 実は昨年の同セミナーには、私も一般聴講者として参加させてもらいまして、そのときの学びは現在の活動の礎となっています。その際のレポートは下記の記事にまとめてあります。

 今回は午前中のプログラムとして、国立特別支援教育総合研究所の金森克浩さんによる講義「障害のある人への支援機器の活用」がおこなわれました。障害に関する基礎知識から始まり、Assistive Technology(支援機器)の応用事例や支援をおこなう際の心構えなど、金森さんのこれまでの豊富な経験に裏打ちされたお話は大変勉強になりました。

 午後のプログラムは私が担当させてもらいまして、講義「モバイル端末と支援」とワークショップ「iPadの導入と支援体験」をおこないました。

 講義内容は、1) スマホ/タブレット端末の基礎知識、2) iPhone/iPadを使った支援のメリットと課題点について、のお話をさせてもらいました。

 後半のiPadを使ったワークショップでは、1) 基本操作、2) 学習支援・読み書き支援アプリ体験、3) コミュニケーション支援アプリ体験、4) 生活支援アプリ体験、5) iOSのアクセシビリティ機能、という流れでおこないました。

 ワークショップで使用したアプリについては、下記のページでも紹介していますので気になる方はどうぞご覧ください。

2つの講習会をおこなってみて

 いずれの講習会でも参加者の多くは「iPadには触るのは初めて」という方でしたが、とても楽しそうに夢中で操作されていたのが印象的でした。

 障害がある方にスマホやタブレット端末を使った支援をおこなう際は、「まず保護者・支援者自身が楽しんで使ってみること」が最大の秘訣だと考えていますので、楽しさに気付いてもらえたら一歩としては成功かなと思っています。自分自身が楽しめないものを人に勧めるのは難しいですからね。

 今回の東京都自閉症協会のセミナーでは、私の長男が通う特別支援学校の関係者の方や、いつもお世話になっているソフトバンクのCSR担当の方もわざわざ見学にきてくださいました。また、練馬区のセミナーでは、1年前に一般聴講者として参加したときの縁で、今年は開催する立場としてお手伝いをさせてもらうことになり、とても貴重な経験となりました。

 今回の2つの講習会を通じて、改めて人の繋がりの大切さを感じました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

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Naoya Sangu @vochkun プロフィール詳細

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