子育て/療育情報 | 2011年12月27日 | 12,498 views | Posted by harnya
はーにゃです
夫の投稿で、私が「格闘家」であるという書き込みがありましたが、私は格闘家ではありません(笑)
結婚前に極真空手にのめりこんでいた時期があり、一応黒帯を持っていますが単なる指導員どまりの道場生でした。
基本的に体を動かすのが好きで、子ども達にもスポーツに親しんで欲しいと常々思っています。
スポーツを続けるというのが、我が家のポリシーと言っていいかもしれません。
長男のぼっちも小さい頃から色んなスポーツに親しんできました。
空手、サッカー、スケボー、自転車、登山、マラソン(ジョギング)、水泳などなど。。
そして最近から始めて はまっているのが「クライミング」です
数年前に友人に紹介されて、体験したいと思っていたのですが、3ヶ月ほど前に念願かなって初体験し、その奥深さに魅せられています。
クライミングとの出会い
横浜にあるアラジンクライミングというジムで障害児のための個別指導を行っていて、長男のぼっちもこちらにお世話になっています。
長男は小5の頃から状態が悪化し、衝動的な行動が増え、チックのような動きや奇声も多く、体と心の成長のバランスが崩れてしまっているように見えました。
ちょうどその頃から突然木登りをしたがるようになり、公園などでお猿のように大きな木に登っては高いところでじーーーっとしてリラックスする姿が見られるようになっていました。
他にも突然歩道橋の欄干に登ろうとしたり、家の中でもソファの背もたれやタンスの上に登りたがり、ひやひやさせてくれました。
生活の中で何かに「よじ登る」という動作はほとんどしませんよね。
その動作をしたいと思うと公園に行くほかなく、公園のジャングルジム程度ではもう物足りない長男。それ以外の場所での「登る」という行動はたいてい注意され、制止されるようなものばかり。
どうにかしてやりたいと思っていた矢先の初参加でした。
初めてのボルダリングで声が止まった
興奮状態で開始したスクールでしたが、親の想像どおりほとんど怖がることもなくスルスルと登っていくぼっち。
反面、一緒に参加したパパはかなり苦戦。
あきらかにぼっちの方が余裕で登っていました(笑)
終わる頃には大汗かいて何度も登り切り、さすがに疲れたのか最初の興奮も収まり終了
そして帰り道に驚くことが!
この1年以上ず~~~っと制御できなかった「声」がぴたっと止まったのです。
疲れて眠いのかとも思ったのですが、結局家に戻るまで寝ませんでしたし、何より顔が違う。
ぼっちは調子が悪い時、視線が定まらず、不随意運動のように目線がキョロキョロと宙をさまようのですが、このときは酔いからさめた人のように目線がしっかりとしていました。
山に登ったり長距離走ったり、1キロくらい泳いだりしても止まることがなかった声と目線が止まっている。
これは我が家にとってちょっとした事件でした。
偶然ということもあるだろうと思っていたので、2回目の参加の時に先生に報告しながら様子を観察。
そしたら、1回目ほどではありませんでしたが、やっぱり声が少なく、落ち着いていました。
3回目は2回目よりも効果は少なく、段々と最初の奇跡的な効果は見られなくなってきました。
それでもぼっちの生活全般、少しずつ落ち着いて来ているんです。
その一端をボルダリングが担っている気がしてなりません。
思うに、最初に体験した時は
「ひたすらよじ登る」
という行動をしたことがないぼっちの心と体に新鮮な刺激がかなり良い感じで入っていったのではないかと思います。
日常的に行っている他の運動では体の疲れはあっても既に心の疲れまではなく、新鮮な刺激が入っていないのかもしれません。
発達障害児とスポーツ
発達障害児のスポーツというと登山、水泳、ジョギング、自転車等、長い距離、長い時間をかけて自分と戦いながらがんばるというものが多くあります。
もちろんそういうスポーツもすばらしいと思うのですが、やっぱり発達障害児にも好みはあるかな?と思うのです。
私自身、スポーツは大好きでもマラソンや山登り、自転車、遠泳などの運動は昔からあまり好きではありません(ずいぶん「やらされ」ましたが(爆))
球技や格闘技、スケボー、ローラースケートなど有酸素運動ではなく無酸素運動の要素が強いスポーツの方が性にあっているというか、本当に楽しく続けられるスポーツでした。
今現在は太ってしまったので(笑)余計に有酸素運動系にはあまり手も足ものびません。
もしかすると親子だし、やっぱりそういうところ似てるのかもしれません。
激しく脱線しましたが(爆)
クライミングはそういう「強めの刺激」を求める子にとってすごく良いスポーツではないかと思うのです。
室内でできるので全天候で楽しめるし、親も一緒にできる。もし親がやりたくなくても指導をお願いして子供だけでもそれこそ大汗かいて必死にがんばり、ほどよく疲れ果てる(笑)
親が寿命を縮める思いで付き添わなくても一緒に本当に楽しむことができる全身運動かもしれませんね。