子育て/療育情報 | 2012年04月05日 | 10,231 views | Posted by harnya
はーにゃです。
今回は書籍のご紹介です。
発達障害や自閉症に関する書籍を数多く出されている井上雅彦さんが書かれた
-自閉症の子どものためのABA基本プログラム3-
『家庭で無理なく楽しくできる生活・自立課題36』
という本です。
家庭で無理なく楽しくできる生活・自立課題36 (学研のヒューマンケアブックス)
この本、発達が心配なお子さんをもつ保護者の方や支援者の方に、かなりオススメな内容になっています。
自閉症のお子さんを育てている親御さんの間では、小さい頃から
「思春期はまた小さい頃以上に大変」
なんていう言葉がよく交わされます。
発達に問題のないお子さん、つまり定型発達のお子さんでも手をやくことが多い思春期。
言葉や態度でうまく自分の気持ちを表現できない自閉症の子ども達も、親やまわりを大きく巻き込んで大人への階段をあがる思春期を謳歌(笑)してくれることが多いみたいですね。
うちの中1の長男ぼっちもプレ?思春期に突入しています。
- 今までできていた生活スキルが雑になる
- 世界で一番怖かったはずの母親(笑)が怖くなくなって言うことを聞かなくなる
- 幼児期に消えたと思っていた衝動的な行動や自傷が再発
- 二次性徴
などなど。。。
幼児期は親もはじめての自閉症児の育児でとまどうことも多かったのですが、それが思春期に再発するとまた違う脱力感が・・・
一度覚えたことを忘れてしまうのは本当に無力感にさいなまれてしまいます。
気づけば子どもが大きくなった分(以上に)親である自分も年齢も重ねて年をとっているわけですから、体力的にも変化があるわけです。
ホルモンがガ~~~っと増えて行動が落ち着かない息子と
ホルモンがド~~~っと減り始めている母親ですから、衝突しないわけがありません(笑)
いやいや、笑いごとじゃないですよね。
小学校高学年以上の、親も子もホルモンバランスに変化があり、色々と激動を余儀なくされることについて、この本の中ではそれが「当然」であり、まわりがそれを理解した上で支えていく必要があるという記述は今の自分胸にとても響くものでした。
そういった精神的なものに関してもそうですが、生活する上で身に着けていくべき様々なスキルのトレーニング方法についてもかなり詳しく書かれています。
できればお子さんが小学校4年生くらいの時に読んでおくと、その後の変化に対する心構えができてよいのではないでしょうか?
実は、、、私も1ページだけ書かせてもらってたりして。。。
学研さん、良い本出してくださいました。ぜひ読んでみてください。