聴覚優位に視覚支援?その1

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支援 | 2016年04月23日 | 6,427 views | Posted by harnya

はーにゃです

今日は感覚の特性について。。。

 

うちには二人の自閉症児がいますが、

現在高3の長男は「聴覚優位」の自閉症、

小4の次男は「視覚優位」の自閉症です

 

たいてい、

「自閉症の人は『見る』ことが得意です」

と言われますね

 

そして、そういう自閉症の方が多いのも事実です。

 

でも、長男は「見る」ことがとことん苦手な子でした。

視覚優位か聴覚優位か

そんな言葉すら知らなかった頃にも

 

「この子、見るの苦手だな~」

と思っていました。

 

光にも過敏で、まぶしいところや光の多いところでは

泣いて嫌がったり、反対にハイテンションになってどうにもならなくなったり。。

 

では聴覚は?

 

・・・・

 

・・・・

耳はすごかった!!

 

まだ1歳くらいの頃から鼻歌ですら、彼が音程をはずすのを聞いたことがありません。

学校の音楽の先生いわく

「間違いなく絶対音感がありそうですね」

とのこと。

 

「自閉症の子には絵カードいいですよ」

と言われて作った絵カードは全く見向きもしないのに

ほんのささやき声でも聞き取って反応する

 

テレビは一切見ない。

観るのは音楽番組とかスポーツ中継とか。

それも「観る」ではなく「聴いて」いました。

 

今思えば、スポーツ中継は応援の音とかアナウンサーの声を聴いていたんだと思います。

 

「テレビの見せ過ぎで自閉症になる」

なんて言われたら鼻で笑っちゃうくらい(笑)

 

絵本もまったく見ようとしない。

 

仕方なく彼と同じ部屋にいる時にひたすら「読む」に徹した読み聞かせ、、
いや「絵本聴かせ」でした。

 

そして、よく言われる

「聴覚過敏」も「こだわり」も彼には全くと言っていいほど

ありませんでした。

 

おそらく「聴覚優位」だからこそ

きちんと「聴覚」を使えていたのだと思います。

 

そして「視覚」が弱いから「見る」のが苦手で
光への過敏もあったんだと思います。

 

「見てもらう」

があきらかに有効ではない長男。

 

どう育てたか?というと、、、、

 

「言った方が分かる」なわけですから

 

「言う」

 

になっていきました。

 

「言えば分かる」

  ↓

「言うこと聞けるようになる」

  ↓

「人の言うこと聞ける良い子のできあがり!!!」

 

うちの子、聴覚優位でよかった~~

って思ったもんです。

 

当時の私に会えたら頭の上に「たらい」を落としたい(笑)

 

そんな「良い子」にも転機がおとずれます。

 

つづく

 

 

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